朝は意外と遅い!ボーイのお仕事【営業前編】

ボーイの出勤時間は15時~18時の間(営業時間の2~5時間前)

キャバクラで働くボーイの出勤時間は15~18時の間が一般的だ。
キャバクラは18~20時の間に開店する所が多いため、ボーイは開店2~5時間前には出勤して店内清掃や買い出し、おしぼりの準備、お酒の搬入など様々な下準備をしておかなければならない。

勤務していた店舗の場合は16時30分にお店に到着するように調整していたが、15時から出勤する事もある。
これは月末や臨時のミーティングが行われる時。お店の売り上げ目標を設定し、キャバ嬢に伝達する。
売り上げの芳しくないキャバ嬢に対していかに言葉を掛ければ売上がアップするのか、色々考えると結構大変だった。

出勤時間はおおまかな目安として考えてもらえれば良いだろう。
バイトの場合はもう少し出勤時間に余裕があるはずだ。キャバクラのボーイもバイトと正社員があり、バイトはミーティングへの参加が義務付けられていなかったり、ノルマが無いなど気楽な面もある。
ただ正社員となると月給が保証されている代わりに責任も重くなる。これは世間一般の仕事でも同じではあるが……。

ボーイの営業前の仕事① 店内の清掃、おしぼりの準備

ボーイの営業前の仕事で大事なものに「店内清掃」が挙げられる。
入店した当初、先輩から「キャバクラの店内が汚いとお店の格が下がる。
きっちり掃除しろ」と厳しく指導された。
マネージャーに昇格した後はトイレ掃除やフロア掃除を経験した事はないが、ボーイが最初にする仕事は「掃除」でまず間違いない。

特に洗面所とトイレは重要だ。
顧客が唯一1人になれる空間ゆえに、ここが汚いとお店全体が汚く見えてしまう。便器はしっかり磨きボーイの顔が映り込むまでピカピカに磨くように指導されているし、床に髪の毛やゴミが落ちているなど最悪。
鏡も曇りがないように磨き込む。これが出来ないと一人前のボーイにはなれない。

さらにおしぼりの準備や灰皿の準備など、営業に必要な物を揃えておくのもボーイの仕事だ。
細かい準備がいい加減だと、いざ営業が始まると「灰皿が足りない」とか「おしぼりがない」など慌てる事になる。

② 買い出し

キャバクラの営業には様々な物が必要になる。
顧客に提供するおつまみや果物は仕入れ先から配達してもらう事もあるが、お店によっては当日、必要な分をスーパーやコンビニなどに買い出しに行く。
食べ物だけではなく、ミネラルウォーターや炭酸水、煙草などは顧客に提供するため絶対に必要だし、キッチンで使うラップや洗剤類などもボーイが全て買い出しに行く。

特に大事なのは煙草だ。
営業時間内に顧客から「〇〇をくれ」と特定の煙草銘柄を指定される事が多い。
お店に在庫があればいいが、もしない場合は営業中に近所のコンビニまでボーイが買い出しに行く。
キャバ嬢をコンビニまで走らせるような事は絶対にさせられないから、ボーイは雑用係として馬車馬のように走り回らなければならないのだ。

また、ボーイのプロ・柳憲さんのサイトにも書いてあったがキャバ嬢によっては

「生理になったからナプキン買ってきて」

「パンスト伝線したから、代わりのパンスト買ってきてよ~」

と、とんでもない注文を出す嬢もいる。
基本的に生理になりそうなら、事前にナプキンくらいは購入して店に持ってくるものだ。
パンストだって予備を買って持っているのが常識だろう。

そういうワガママ(というか常識がない嬢)はたいてい他にも面倒事を起こす。
トラブって辞めていくパターンが多いため、我慢して付き合っていればそのうち消えていく。

③ お酒の搬入

キャバクラではお酒が付き物。
お酒は専門業者に頼んで、毎日搬入してもらうのが一般的だ。
この時発注を掛けた商品と実際の商品が違っているという事も有り得るため、発注書と伝票、さらに現物をしっかりチェックするのが基本だ。

お酒に興味のないボーイは、最初はちんぷんかんぷん。
自分もあまりお酒を飲まない人間なので最初は意味が分からなかった。

だがだんだんお酒に関して勉強していくと、お酒の味わいや歴史、好まれる理由などが分かって来て楽しくなった。
最終的には「サントリーの山崎 25年ものが入荷しているぞ!これは凄いな」とか、「シャンパンはやっぱり、アルマン・ド・ブリニャックも良いがドン・ペリニヨンが最高だな」など蘊蓄が語れるようになった。

引用:https://medel-liquor.com/products/detail/cc1eb95bf381

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