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ボーイの営業中の仕事① 来店したお客さんを席まで案内する
ボーイの大事な仕事に来店した顧客を、座席までエスコートする業務がある。
この仕事、勤務先の店舗ではチーフマネージャーが対応していたが、まず大事なのは「フリー客(新規客)が来たのか、それとも常連客かどうか」を瞬時に判断し、どんな女の子を紹介するかを考えること。
常連客であれば指名の女の子を呼んで接客してもらえばいいが、新規客はいい加減な対応をすると固定客として贔屓にしてもらえない。
「セクシー系の女の子が好きそう」
「清楚系の女の子はどうか?」
ボーイは顧客の容姿や雰囲気をサッと読み取り、紹介する女の子のタイプを瞬時に判断しなければならない。
この判断が外れると「この店は期待外れだった」と、もう二度と来店してもらえないかもしれない。
顧客のエスコート役の仕事はこれだけではない。
キャバ嬢には派閥があり「由奈ちゃんと沙也加ちゃんは仲が悪いから、2人の座席を近づけてはならない」などの面倒くさい決まりもあり、女の子の配置にも気を遣う。
何も考えずに顧客を座席に案内するだけではない。
短い時間に色々な事を考えながらエスコートしているのだ。
② トイレの空き状況の伝達
顧客やキャバ嬢がトイレに行きたくなった場合、突然顧客がトイレに立ち上がるような事はない。
まずはボーイをハンドサインで呼び「トイレが空いているか」を確認してもらうのが一般的だ。
ボーイはインカムでトイレの空き状況を確認してもらうか、自分でトイレまで行って使用者がいるかどうかを確認。
もしトイレが空いていればキャバ嬢にOKサインを出す。
このような流れでトイレの空き状況を伝達するのがキャバクラ店の流れだ。
キャバクラ店内は結構ガチャガチャしているので、女の子が「ボーイさーん!すみませーん」と声を張り上げても聞こえない事も多い。
そのためハンドサインと呼ばれる独自のサインを出して、コミュニケートしている。
ホール担当のボーイはこのハンドサインを最初に覚えなければならないのだ。
③ アイスペールや灰皿の交換
キャバ嬢はテーブルで顧客の要望に応じて、水割りやお湯割り、ソーダ割などのお酒を作るのが重要が仕事だが、その仕事に必要なのがアイスペールやグラス。
アイスペールをいつ交換するかはキャバ嬢が完全に把握しているため、嬢のハンドサインを見逃さないようにするのがホール担当の仕事だ。
また、灰皿も頻繁に交換するアイテムの一つ。
ヘビースモーカーの顧客が着席すると、あっという間に未使用の灰皿がなくなる。なぜなら、通常キャバクラ店では、顧客が灰皿に吸い殻を1~2本入れるとそのタイミングで新しい灰皿に交換するからだ。
灰皿に山のように吸い殻が入っているなんて、キャバクラでは絶対にあり得ない光景なのだ。
さらに嬢は灰皿を下げる時に未使用の灰皿で蓋をするから、綺麗な灰皿はどんどんなくなっていく。
そのためホール担当のボーイは頻繁に、灰皿交換やアイスペール交換、おしぼり交換などをしなければならない。
ぼーっとしている時間は全くない。
④ お客さんやキャバ嬢のおつかい
営業中に突然「煙草が切れたから買って来て」「生理用品買ってきて」などお使いを頼まれる事も多い。
煙草は人気銘柄はほとんどお店に置いてあるが、時々珍しい銘柄の煙草を吸っている顧客が来ると、近くのコンビニまでダッシュで買いに行く必要がある。
おつまみが切れてしまい急遽、コンビニまで買いに行く事だってある。
要するにパシリの仕事だが、これを嫌がっていてはボーイとして成功しない。
店長として活躍している人物も、最初は皆、パシリから始まっているのだから。
当サイトでは営業後のボーイのお仕事も紹介しているので、そちらもぜひ見ていただきたい。
引用:https://kishida.ocnk.net/product/393